ワンナップ英会話 英会話の学び方

社員の皆様の英語力を上げる方法




やる気の引き出し方は人事の腕の見せどころ!


では、本人のやる気をどうやって引き出すか。
これは各企業の人事の力量にかかってきます。
英語学習をして下さいというアナウンスだけでは人は動きません。
ある程度の必要性を実務の上で感じる状況を作る事が大事です。
英語へのやる気ではなく、社内における英語の必要性を訴求することが一つの方法です。
一般的な企業においては通訳並みの英語力を必要とすることはあまりないでしょうから、
会社としてどの範囲(レベルではなく)の英語力を求めているかを明確にすることが大事です。

企業に求められる英語力は、普通の語学としての英語ではなくビジネススキルとしての英語です。
従って決まった範囲内のやり取りを問題無く出来るレベルが最終ゴールになります。
趣味の語学学習のモチベーションと違い、仕事の為の英語学習は明確な必然性がありますので、
そこを人事制度と絡めてやる気を引き出すようにすると良いでしょう。
社員の語学学習が盛んな企業は、非常に上手に賞罰を絡めて語学を身につける必然性を
社員に伝えています。

語学学習を仕事とは別のカテゴリーとして見るのではなく、会社が英語を仕事上の
ツールであると見なしていることを明確にし、英語力で仕事を判断するのではなく職務遂行能力で
判断する姿勢を見せる必要があります。TOEIC900点があるから昇進とか、赴任できる、というのは少々荒削りと考えて良いかと思います。

英語のスキルは、PCのエクセルスキルと同等に考えれば良いです。エクセルで難しい関数を
知っているから昇進出来る企業はありません。同様に英語が上手いから昇進出来る
企業もありませんのであくまで英語もエクセルも必要ツールの一つだという認識です。
エクセルにおいて全ての機能を知っている社員はほぼいないはずですから、同様に英語も全てを知る
必要はないと考えれば社員にとっても気が楽です。そういった認識を社員が共有すれば
「エクセルを身につける」レベルで「英語を身につける」動機付けが出来るかと思います。

語学力は近い将来必ず更に一般化しますので、英語力を特別視せず、
当然視して社員を評価していくことが適切かと思います。


きっかけと環境をつくり出せ!


まずは「やってみよう」と思えるキッカケを定期的に供給していく仕組みが必要です。
そういった意味ではTOEIC IP TESTなどを社内で実施することは有効です。
また具体的な勉強の選択肢「提携スクール」の提示や「社内語学研修制度」の整備がそれにあたります。
「勉強するように」と奨励するだけではなく具体的な英会話教室や研修を用意することによって、
社員が具体的なアクションを起こしやすくなります。

■必要性の認識
(必要な人だけを対象として、必要性を訴求)
■ビジネス英語は難しくは無いという意識
(学習する英語の範囲を絞る)
■きっかけ作り
(TOEICやセミナーなどを定期的に実施し刺激する)
■方法
(具体的な研修や、英会話教室の紹介、教材の紹介)

これらが揃えば動きやすくなります。
英語はやりたくなくても、仕事はやらなければならないという認識を持っているはずですので仕事の
一環として取り組むよう促すと効果的です。

繰り返しになりますが、英語は特別視せず、必要な方は当然の様に英語学習を
スタートするような仕組みづくりをして下さい。
初めは必要だからと取り組みますが、実際に英語学習をしていると
徐々に英語に興味が出てきて面白いと思われる方は非常に多いです。
一度流れに乗ってしまえば時間の経過とともに英語力は上がります。
本人がその気になるよう中長期的な視野で社員の英語力を上げて行く事が大切なのではないでしょうか。