海外旅行に行った際や外国人の方と英語でコミュニケーションを図るとき、緊張して話せなくなってしまうとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
せっかく身に着けた英語力も、緊張して喋れなくなってしまっては会話を楽しめないでしょう。
そこで、本記事では英会話する際に緊張してしまう理由や、緊張してしまったときの対処法について詳しく説明します。
英会話をする際に緊張してしまうことでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
英会話をする際に緊張する3つの理由
英会話をする際に、なぜ緊張してしまうのでしょうか。
その理由は大きく３つあります。
理由①失敗を怖がっている
１つ目の理由は、失敗を怖がっているためです。
多くの人は英会話をするときに「完璧な英語で伝えなくてはいけない」と思い込んでしまい、失敗を恐れて緊張してしまいます。
しかし、何事にも成長のためには失敗がつきものです。
英語力を上達させるためには、失敗を恐れず積極的に英語でコミュニケーションを取る必要があります。
理由②「上手に喋らなくてはいけない」と思い込んでいる
２つ目の理由は、英会話を「上手に喋らなくてはいけない」と思いこんでしまうためです。
特に、英語を話す相手がネイティブであったり、自分よりも上手に英語を話せる場合に、このように思ってしまいがちです。
相手に自分の英語力が低いと思われたくないという気持ちから完璧な英語を目指した結果、話す際に緊張してしまうという場合があります。
ほとんどの方は相手の英語力は気にしません。コミュニケーションを取ることが目的ですのでリラックスして英会話に挑戦しましょう。
理由③英会話の経験が少ない
３つ目の理由は英会話の経験が不足しているということです。
一般的に、英語の習得には目安として2,200時間ほど必要だといわれていますが、日本の学校教育で英語学習に使われる時間は中学・高校合わせて1,200時間程度だとされています。
また、日本の英語教育は単語や文法を重視するあまり、英会話の授業の比率が少ない傾向にあったため、英語を話すということに抵抗がある方も少なくありません。
英会話の際に緊張することはよい効果が得られる場合もある
英会話をする際、過度に緊張すると全く喋れなくなってしまい失敗しやすくなるイメージをお持ちの方は多いですが、緊張自体は悪いものではありません。
むしろうまくコントロールできれば、あなたの英語力は飛躍的に向上する可能性もあります。
ここでは緊張がもたらす効果について説明します。
効果①緊張は脳を刺激して活性化させる
１つ目の緊張の効果は、脳を刺激して活性化させるということです。
人間は、主に経験が少ないことをする際や失敗を恐れる際などに緊張します。
日常の中に新しい刺激を求めている方には、英会話がおすすめです。
効果②緊張は精神面を鍛えてくれる
2つ目の緊張の効果は、精神面を鍛えてくれるということです。
緊張はストレスの１種ですが、適度なストレスは心の健康に良い影響を与えます。
また、適度なストレスを感じることによって精神面の強化も見込めます。
英会話をしている最中に緊張をした場合は、「失敗したらどうしよう」といったネガティブな感情にならず「今は精神面を鍛えている」と、ポジティブな感情で英会話に臨みましょう。
効果③緊張は英語力を向上させてくれる
３つ目の緊張の効果は、英語力を向上させるということです。
人間は緊張すると、交感神経が刺激されて一時的に脳が活性化し、それに伴ってパフォーマンスが向上します。
たとえば、緊張せずに仕事に取り組むと確認漏れや簡単なミスが起こりやすい傾向があります。
一方、仕事の際に適度な緊張感を持つことによって思考力や集中力が上がり、ミスを減らすことが出来ます。
もちろん過度に緊張してしまうと喋れなくなるといった悪影響もありますが、適切にコントロールすることにより、英語力をアップさせてくれる可能性があるのです。
英会話の際の過度な緊張を避けるための対処法
緊張は適切にコントロールできれば英会話において良い効果を発揮しますが、過度にしてしまうとかえって悪影響を及ぼします。
そこで、英会話で過度な緊張を避けるための対処法をいくつか紹介します。
対処法①失敗しても気にしない
１つ目の対処法は、失敗を気にしないような心構えを持つということです。
もちろん、伝えたいことがうまく伝えられないと恥ずかしさや心苦しさがありますが、英語は言語ですので使わないと上達しません。
「失敗するのが当たり前」という心持ちで英会話に臨み、何度も失敗して上達させましょう。
対処法②英語力を他人と比較しない
２つ目の対処法は、英語力を他人と比較しないことです。
英会話において重要なことは話している英語が流暢かどうかではなく、英語でコミュニケーションができているかどうかです。
たとえば、観光で外国人の方に日本語で道や場所を尋ねられた際、日本語が多少不自然であっても気にする方は少ないでしょう。
英会話では、相手に自分の伝えたいことを伝えられるかが重要です。
相手に自分の意図を伝えることを重視しつつ、相手とのコミュニケーションを楽しみましょう。
対処法③英会話をする機会を多く作る
３つ目の対処法は、英会話をする機会を多く作ることです。
英会話の経験が少ないのに、英語を流暢に話せる人はほとんどいません。
また、英語を流暢に話せる人は英会話をする際に緊張しない人がほとんどです。
つまり、英会話で緊張しないようにするためには何度も英会話をして経験を積んでいくしかないのです。
英会話をする機会を多く作る方法として、可能であればネイティブの方と会話をする機会を増やすことが望ましいです。
しかし、日常生活のなかにそのような機会を設けるのは難しい方は、英会話教室を利用することをおすすめします。
対処法④聞き取れないときや返答を考える際に使えるフレーズを準備する
４つ目の対処法は、英会話をしている途中で相手の話した英語が聞き取れないことや、自分が話したいことをすぐに英語にできなかったときに使えるフレーズを準備しておくことです。
いくつか英会話で使えるフレーズを用意したので紹介します。
相手の英語が聞き取れなかった場合に使えるフレーズ
| Could you say that again? | もう一度話していただいてもいいですか？ |
| What do you mean? | どういう意味ですか？ |
| Sorry, I couldn’t catch that. | ごめんなさい、聞き取れませんでした。 |
自分が話したいことをすぐに英語にできない場合に使えるフレーズ
| Let me see… | ええっと… |
| Let me think for a second | 少し私に考えさせてください。 |
| How should I explain… | 何というか… |
話している途中で英語に詰まってそのまま黙ってしまうと会話の雰囲気が少し重くなり、より一層緊張してしまう可能性があります。
上記のフレーズを覚えておけば、もし会話に詰まってしまっても考えていることや聞き取れなかったことを相手が理解してくれるので、会話の雰囲気を保てます。
対処法⑤深呼吸をする
５つ目の対処法は、深呼吸をするという方法です。
深呼吸によって体内に多くの酸素を取り込むことで、リラックス状態を促すセロトニンを分泌できます。
一方で、人間は緊張しているとアドレナリンという興奮状態を促す物質が分泌されます。
そのため、緊張して興奮状態になってしまった時の対処法として、深呼吸をすることは非常に効果的です。
英会話中に自分が過度に緊張していることが分かったら深呼吸をして、なるべくリラックスすることを心がけましょう。
シンプルですが、すぐに実践できて効果もあります。
対処法⑥リラックスできるツボを押す
過度な緊張を避ける方法として、リラックスできるツボを押すというものもあります。
人間の手のひらの中央には「労宮（ろうきゅう）」と呼ばれるツボがあり、リラックスを促す効果があります。
手のひらを握ったときに中指の先端がぶつかる部分が労宮ですので、もし過度な緊張を感じたら、このツボを刺激してリラックスできる状態にしましょう。
対処法⑦パーティーや食事などのカジュアルなシーンで英会話をする
最後の対処法はパーティーや食事などのカジュアルなシーンで英会話をするという方法です。
友人やと食事やパーティーなどのカジュアルな場所で英会話をすることで、過度な緊張を取り除くことが可能です。
カジュアルな場での会話は緊張をほぐすというのはもちろん、楽しく英会話するという成功体験を得られることもあります。
もしカジュアルな場で英会話をする機会があれば、積極的に参加してみてください。
英会話におけるスピーキングのコツ
緊張して委縮してしまっては、うまく話せなくなるのは当然です実際に
こちらの記事では英会話でのスピーキングのおいてのスタンスを紹介しています。あわせてご覧ください。
緊張をコントロールできれば英会話も上達しやすい
いかがでしたでしょうか。
英会話をする際に、過度に緊張してしまうと言葉が出てこないことや頭が真っ白になるなど、英会話に悪影響をおよぼします。
しかし、緊張そのものは決して悪いものではないので、適切にコントロールして、英会話上達に繋げましょう。
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