英語学習において、発音はどのくらい気にすれば良いの?

英語学習者がぶつかる壁の一つに、発音があるかと思います。/L/と/R/、/th/など、英語の発音は日本語にはない音も多くあり、難しいですよね。ネイティブスピーカーのような美しい発音に憧れる人もいるでしょう。実際のところ、英会話の上達のために発音はどの程度重要視すれば良いのでしょうか。発音の練習を重視すべきという立場と、発音にあまりこだわる必要はないという立場の両方から見ていきたいと思います。

英語の発音練習を重視すべき理由

日本人の英語の発音はカタカナ英語だとよく言われます。私自身、ネイティブスピーカーのような発音に憧れ、音声を聞きながらの発音練習に集中していた時期がありますが、なかなか母国語の発音の癖は抜けないものです。頭ではわかっているのに口がついてこないということはよくあります。ここまで苦労をしてまで発音の練習をするべきなのか、疑問に思うこともありましたが、実際のところ、きれいな発音を目指すことには以下のようなメリットがあると考えます。

コミュニケーションを円滑にする

ネイティブのような英語の発音を身につけクリアに発音することで、相手に正確な情報を伝えやすくなります。発音が明瞭であれば相手があなたの言っていることを正確に理解しやすくなり、コミュニケーションをスムーズに進めることができるでしょう。反対に、相手にとってわかりにくい発音をしてしまうと、何度も聞き返されたり、誤解が生じたりする可能性があります。

実体験として、私が学生の頃海外留学をした際、スターバックスで注文したものと全く違うものが出てきてしまったことがありました。この経験は海外旅行などでも「あるある」な話ではないでしょうか。発音が原因で言いたいことが一度で伝わらず、何度も同じ言葉を繰り返さなくてはいけないことはよくありました。

リスニング力がアップする

正確な発音を練習することで、ネイティブスピーカーの発音をより正確に聞き取る能力が向上します。「自分で発音できる音は聞き取れる」とも言われています。ネイティブスピーカーの話す英語が聞き取れなくて困っている人は、発音のトレーニングをしてみることをお勧めします。

自信を持って話すことができる

学習者の中にはカタカナのような発音を恥ずかしく思い積極的に話せない人もいます。ネイティブのような発音を身につけることで、自信を持って英語を話すことができるでしょう。

再度留学中の話になってしまいますが、同じ留学生の中にとても発音のきれいな日本人の女の子がいました。聞くと、かなり発音練習をして努力をしたそうなのですが、その子は話す時も堂々としていたことがとても印象的でした。

試験対策になる

TOEFLIELTS、英検といった試験のスピーキングセクションでは発音やアクセントの正確性、リズム、自然さなども評価の対象になっています。そのため発音のスキルを磨いておくことは試験対策になります。

発音にこだわらなくて良い理由

一方で、あまり発音にこだわらないアプローチをする考え方もあります。留学中にも、「大きな声で自信を持って発言すれば大体のことは伝わるな」と感じたことも事実です。発音を気にしてもじもじしている程、伝わりにくくなります。それでは、より具体的な理由を見ていきましょう。

英語の多様性が理解できる

世界には英語を話す人が約30億人いるとされており、そのうちネイティブでない人の数はおおよそ255千万人とされています。英語は世界中でさまざまなアクセントや発音で話されている言語なのです。したがって自分の国や文化の影響を受けた発音を使用することや、相手の発音を受け入れることは、多様性を尊重する意味で重要であるという考え方もあります。他の人々との交流において、異なるアクセントが豊かなコミュニケーションの体験にもなるでしょう。

自由にコミュニケーションをとれる

発音にこだわりすぎると、特定の音や音声が難しく感じられ、コミュニケーションの幅が狭まる可能性があります。自分が自然に使うことのできる発音で会話することで緊張感を減らし、自由なコミュニケーションを楽しめるでしょう。ネイティブスピーカーのような発音には憧れてしまいますが、英語をコミュニケーションのツールとして考えれば細かいことにこだわり過ぎる必要はありません。

他の学習とのバランスも重要

英会話の上達には、発音以外にも重視すべき要素があります。発音を追求することに時間とエネルギーをかける代わりに、リスニング、スピーキング、文法といった他のスキルに焦点を当てたほうが良い場合もあります。効果的な学習をするためにも、他の学習とのバランスをふまえて発音練習にどの程度時間をかけるべきかを判断すると良いでしょう。

まとめ

総括すると、どちらの視点も一長一短があります。目標や状況に合わせて、ネイティブのような発音を追求するか、あまり発音にこだわらない方針で学習するかを検討することが大切です。

ご自身がどのように学習をしていくことが最適か、語学のプロに客観的な視点でアドバイスをもらうことで効率的に英語を上達させていくことができます。英語学習者を一対一でサポートするコーチングサービスなどを利用することも一つの方法でしょう。

ワンナップ英会話のマンツーマンレッスンで発音を鍛える

英語の発音を改善し、自信を持ってコミュニケーションするためには、マンツーマンレッスンがおすすめです。ワンナップ英会話では、ひとりひとりのニーズやスキルに合わせてレッスンカリキュラムをカスタマイズします。ネイティブ講師に丁寧に発音やイントネーションを指導してもらうことが可能です。発音を含め、英会話の全体的なスキルアップを目指したい方は、ワンナップ英会話を検討してみてください。

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