英会話スクールに通っていた方のなかには、モチベーションが上がらずに通うことをやめてしまったという方も多くいらっしゃいます。
しかし、せっかく料金を支払ってスクールに通うのであれば、なるべく長く続けて英語力を身につけたいものですよね。
そこで今回は、英会話スクールに通い続けるためのモチベーションを維持する方法を紹介します。
英会話スクールに通っても長続きしない方や、現在スクールに通う意欲がなくなっている方はぜひ最後までご覧ください。
モチベーションとは
モチベーションとは、人が何かの目標に向けて行動を起こす・または行動を維持するための原動力をさします。
英会話スクールに通う場合であれば、英語力を身に着けるというやる気や学習意欲などがモチベーションに当てはまります。
モチベーションが下がってしまうと行動を起こす意欲がなくなり、結果的に目標が達成できなくなるといったことが考えられます。
モチベーションはさらに2種類に分けられており、目標によって上げられるモチベーションが変わってきます。
モチベーションの種類は、以下の2点になります。
統合的モチベーション
統合的モチベーションとは、語学学習において、学ぶ言語を主として話す集団の中に入りたいという目標を達成するための動機です。
たとえば、海外旅行や赴任先で現地の方と円滑なコミュニケーションをとりたいという場合や、楽しく外国人と英会話をしたいという場合などが当てはまります。
モチベーション研究の結果では、統合的モチベーションで学習をすると語学学習の効果が高まり、上達が早くなるといわれています。
語学を学ぶこと自体目標としているため、モチベーションが維持しやすく英会話スクールにも長期的に通いやすくなる傾向があります。
道具的モチベーション
道具的モチベーションとは、語学学習をすることでより高い目標を達成するための動機です。
たとえば、TOEICで600点以上を取ることで希望の就職先の条件を満たせる場合や、ある資格を取得することで昇進ができるといった場合などが当てはまります。
あくまで語学学習は目標を達成するための道具として行うものであるため、統合的モチベーションに比べると維持が難しいといわれています。
特に英会話スクールに通う場合であれば、道具的に身につける英語に対して通学する手間や支払う料金など、つねにデメリットと天秤にかけてしまう傾向にあります。
英語力を身につけるよりもデメリットの方が上回った場合、そのまま英会話スクールに通うことをやめてしまうといったケースも多々あります。
英会話学習におけるモチベーションの重要性
英会話学習において、モチベーションを維持し続けることは非常に重要なことです。
なぜなら、英会話の上達は短期間でできるものではなく、長期間にわたって継続して学習をすることが必要だからです。
日本人が英語を理解して扱えるようになるには、2,000時間以上の学習時間が必要であるといわれているため、上達するためにはどうしても時間がかかります。
もちろん、身につけたい英語力のレベルにもよりますが、モチベーションが下がれば学習効率も下がり、同じ時間だけ勉強したとしても身につかないことが考えられます。
また、意識的にモチベーションを上げる努力をしなければモチベーションは下がっていく傾向にあります。
逆にいえば、モチベーションを高く維持し続けることによって学習効率は上がっていくということになります。
モチベーションを上げて英会話スクールに通うことで、確実に英語力を身につけられるでしょう。
英会話スクールに通っているうちにモチベーションが下がる理由
英会話スクールに通っているうちに、モチベーションが下がって通学をやめてしまうケースは多いです。
では、なぜ英会話スクールに通うモチベーションが下がってしまうのでしょうか。
以下に、考えられる主な理由を3点まとめました。
理由①学習効果が感じられない
英会話スキルは、すぐに上達するものではなく段階を踏んで少しずつ流暢に話をすることができます。
そのため、英会話スクールに通いはじめてすぐの場合は、なかなか学習効果を感じられないということもあるでしょう。
学習効果が感じられず成長できていないと思うと、モチベーションが下がってしまいますよね。
特に、具体的な目標を立てずに入会した場合や目標を高すぎる場合は学習効果が得られていないと思いがちになります。
しかし、学習効果を実感できなくても、実は入会する前よりも英語力が身についている可能性は高いです。
学習効果が感じられずモチベーションが下がる場合は、定期的に英語や英会話のテストを受けてみると良いでしょう。
以前は上手く話せなかった部分も、自然に話すことができていると実感がしやすくなるため、モチベーションの維持がしやすいです。
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理由②英会話学習をする時間がとれない
仕事や家事・学校などに行きながら英会話学習をする場合、忙しくてなかなか勉強する時間が取れないという場合もあるでしょう。
英語力は繰り返すことで身につくため、学習時間に間があいてしまうとなかなか上達しません。
また、英会話スクールに入会したとしても、通う時間が取れないのであれば意味がないため、退会してしまう方は多いです。
しかし、多くの英会話スクールでは受講者のニーズや都合にあわせた学習コース・レッスン方式を採用しているため、学習コースやレッスン方法を変えることで解決できるかもしれません。
たとえば、スクールに通う時間がないのであれば、場所を選ばずどこでも授業を受けられるオンラインレッスンがおすすめです。
ほかにも短期集中型の学習コースや、授業時間を柔軟に組み替えやすいマンツーマンレッスンなども、すき間時間で効率的に英会話学習ができます。
英会話学習をする時間がとれなくてモチベーションが下がっている方は、学習コース・レッスン方式を変えてみると良いでしょう。
理由③選んだ学習コースが自分にあっていない
英会話学習のカリキュラムをこなしていても、なかなか結果が出せずモチベーションが下がっている方は学習コースが自分に合っていない可能性もあります。
英会話スクールの用意する学習コースは多種多様であり、目的や自分の適性にあわせて選ぶことが重要です。
たとえば、英会話を自由に楽しみたいのにひたすらテキストの問題集を読み解くといった方法では、自分の目標を達成できず楽しくないと感じてしまうでしょう。
学習コースを変えることによりモチベーションが上がることも考えられるので、学習方法が自分に合っていないのではないかと悩んでいる方はコース変更してみることをおすすめします。
理由④指導してくれる講師との相性がよくない
英会話スクールに通学するモチベーションを維持するためには、講師との相性も重要です。
指導してくれる講師との相性がよくなければ、次第に学習意欲が薄れてモチベーションが下がってしまうでしょう。
また、同じクラスの受講者とのコミュニケーションが取れなければ、居心地が悪くなってしまい通学をやめてしまうことも考えられます。
英会話スクールの講師との相性は人によって異なるので、入会前に見学や体験授業などで指導する講師と話をしてみて相性がいいか悪いかを判断すると良いでしょう。
また、コミュニケーションは取りやすいが、指導方法が自分に合っていないというケースもあるので注意が必要です。
英会話学習のモチベーションを維持するための方法
英会話学習を継続的に行うためには、モチベーションを維持することが重要です。
しかし、何もしないままであればモチベーションは下がっていく一方なので、意識的にモチベーションを上げる工夫が必要になります。
ここからは、英会話学習のモチベーションを上げて維持するための、8つの方法を紹介していきます。
方法①英会話を学ぶうえでの目標を設定する
英会話スクールに通う目的は人によってさまざまですが、モチベーションを維持するためには、英会話を学ぶことで具体的にどのようなことをしたいのかという目標を設定するとよ良いでしょう。
もちろん、単純に英会話を楽しみたいという方もいらっしゃるでしょうが、特に目標もなく続けていても英会話は上達しません。
たとえば、英会話スクールで学んだスキルを使って通訳なしで海外旅行を楽しみたいといった目標を立てておくと、より実践的な英会話を学びたいと考えるようになるでしょう。
具体的な目標が定まっていると、人はそれを達成しようと努力するため、モチベーションの維持にはおすすめの方法です。
方法②時間に余裕をもってスクールに行く
英会話スクールに通うモチベーションが下がっている場合は、登校時間を少し早めて時間に余裕をつくることをおすすめします。
登校時間を早めることで、授業開始までに気持ちを切り替える時間を作ることができ、リラックスした状態で授業に臨めます。
また、同じクラスの受講者と会話を交わしてコミュニケーションをとることも可能であり、予習・復習の時間にあてることもできます。
時間に余裕できることで精神的にも余裕が生まれるため、モチベーションを維持しやすくなります。
方法③講師や受講生とコミュニケーションをとる
講師や同じクラスの受講生とコミュニケーションをとることも、モチベーションを維持する方法として最適です。
英会話スクールに仲の良い講師や受講生がいるだけで、通い続けようという気持ちになりモチベーションを高める効果があります。
もちろん、あくまで英会話スクールは学習の場であるため過度なコミュニケーションがよくない場合もあります。
しかし、英会話は相手がいなくては成り立たないため、気軽に話せる相手を作っておくとより英会話を効率的に学べるでしょう。
英会話を楽しみたいという目標を持っている場合であれば、おすすめの方法です。
方法④資格試験を受けてみる
英会話スクールに通って英語力を身につけていたとしても、自分の英会話スキルがどの程度なのかが分からなければ成長したと実感できないでしょう。
成長していないと感じてしまうと学習のモチベーションが下がってしまうため、自身の力量を測る機会を意識的に設けることをおすすめします。
たとえば、資格試験を受けてみるといったことや、定期的に英会話のテストを受けてみるといったことで自分のスキルが今どの程度なのか、前回からどれくらい成長しているのかが分かりやすいです。
学習効果に確かな実感が得られない場合は、定期的に資格試験を受けてみると良いでしょう。
方法⑤支払った料金分は元を取る意欲でいる
英会話スクールには受講料や入会費など、さまざまな料金を支払って通うことになります。
しかし、支払った料金に見合うだけの英会話スキルが身につけられなければ非常にもったいないですよね。
そのため、「支払った料金分は元を取れるだけのスキルを身につける」といった意欲でいると、モチベーションを維持しやすくなります。
目標を達成することはもちろん、入会時に説明されたスキルのレベルに達するくらいまではせめて学習しようという意欲が出てきます。
「元を取る」ということは、料金を支払った方にとって当然の権利であるため、モチベーションを上げるためにも意識づけておくと良いでしょう。
方法⑥自分のレベルに合わせた学習コースに変更する
英会話学習のモチベーションを維持するにあたって、自分のレベルにあった学習コースを選ぶことは非常に重要です。
英会話はすぐに上達するものではないため、初心者がいきなり流暢に英語を話すことはできません。
もし、英会話初心者が英語のみでしか会話や授業を行わない学習コースを選んだ場合、授業についていけずモチベーションも下がって学習をやめてしまうことも考えられます。
そのため、今の自分のレベルにあわせた学習コースを選ぶことで、モチベーションを維持しつつ段階的に英会話を上達させられるでしょう。
授業について行けないと感じた場合は、学習コースを見直すことをおすすめします。
方法⑦休会も視野に入れる
モチベーションがどうしても上がらない場合や、何らかの事情があって英会話スクールに通うことが難しくなったとき、スクールの休会制度を利用してみることもおすすめです。
英会話スクールによっては休会制度を設けているところもあり、約2か月間にある授業をお休みして料金の支払いも一時的にストップできる制度があります。
休学明けは通常通り授業を受けられるため、一時的に英会話スクールを休みたいという場合に利用できます。
ただし、スクールによっては休会中にも料金を支払わなくてはいけないこともあるので、注意が必要です。
英会話学習は継続することが重要ですが、人によっては休みたいと思うこともあるでしょう。
一度休会をして、本当に英会話スキルが必要なのかといったことを改めて考えることも、モチベーション維持には重要です。
方法⑧通うスクールを替える
現在通っている英会話スクールが自分に合わないと感じた場合は、思い切ってスクールを替えてみることも良いでしょう。
英会話スクールは数多くあり、自分に向き・不向きのスクールがあります。
スクール自体にモチベーションを下げる原因があるのなら、自分に向いている英会話スクールを改めて選んでみることをおすすめします。
現在の英会話スクールに通いたくはないが、英会話自体は続けていきたいという意思がある場合は、スクールの乗り換えを視野に入れておくと良いでしょう。
▼英会話学習でテンションが下がった時に落ち込む理由と改善を解説しています。
英会話学習を続けるためにはモチベーションを維持する工夫が必要
いかがでしたでしょうか?
英会話学習は継続的に続けていかなければ身につかないため、どうしてもモチベーションが下がりやすくなる傾向があります。
モチベーションが下がったまま学習を続けていると、スキルも身につきにくくなり、英会話スクール自体を退会してしまうことも考えられます。
そのため、意識的にモチベーションを上げて維持する工夫が必要となるのです。
英会話学習のモチベーションを維持する方法としては、具体的な目標を設定して自分にあった学習方法で続けることが重要です。
もちろん、英会話は一人では成り立たないため、気軽に話ができるように講師や受講生とコミュニケーションを取っておくこともおすすめです。
ワンナップ英会話スクールでは、英会話学習を続けていくためのモチベーション維持を重視したフォロー体制を整えています。
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